日本の製鉄技術
日本の弥生時代は、ほぼ今より21200年前からとされていますが・・・
この時代からの日本文化の発達に鉄器の果たした役割は、普通に考えるよりもはるかに大きいのです。
つまり大陸から輸入された鉄器または鉄材料が、日本の文化を石器時代から突然に鉄器時代へ飛躍させたと考えることができます。
ロートアイアンなどが身近にある今日のわたしたちの世界では、鉄という金属はあまりにも普通の材料ですが・・・
これらの経過の詳細については、目下急速に進んでいる考古学的研究の成果に待つべきものと思いますが・・・
「やまたのおろち」伝説が外来製鉄技術との関係において解釈され、とくに日本において発達した「タタラ」法と呼ぶ製鉄法の名さえ、外来語であろうと考えられていることを指摘しておきましょう。
・・・いずれにせよ、奈良朝・平安朝以後の日本史においても、鉄器の製造・獲得が果たした役割は、ヨーロッパにおける場合に劣らず、重要かつ興味ある問題です。