自己効力感と行動 3
攻撃的な子どもが持つ攻撃的行動を行うことの自信、攻撃的な行動は自分にとって得になる結果をもたらすという予期・・・
そして、相手のことより自分の利益が大切とする価値観は、いずれも彼らにとって攻撃が対人関係の中で有効な手段として認識されていることを示しています。
またとくにこのような認識は、いじめられる子に対する攻撃の場合に強く、いじめ関係が固定化しやすいことがうかがわれます。
また、これらの変数で見られる性差は、男児が女児より攻撃的であることの基盤にこうした知識の差異があることを示しています。
次に、社会的情報処理と仲間関係について。
対人関係の中で、社会的情報処理は循環的な働きを持っています。
なんらかの社会的刺激(友だちが偶然積み木を倒す)に対する攻撃的な子どもの不適切な情報処理(「わざとやったんだ」という解釈の誤りや、それにもとづく「攻撃」などの不適切な反応選択など)は、結果として不適切な行動(乱暴)をもたらす。
その不適切な行動は、それを見た他児の情報処理を通し、社会的有能性が低い(悪気はなかったのに、すぐ乱暴をする)と評価されます。