環境に合わせて1
二階もやはり二列×三室あるが、屋根裏部屋でソファー 通販などを入れる物入れ以外にはあまり使われていなかった。
通り庭は屋根裏までの吹抜け(火袋と呼ばれる)で、天窓から採光していた、外観は先に記した特徴とほとんどちがわない。
京都・光華高校の家庭科クラブが、昭和三二年に中京区の約五〇〇戸の住宅を調べたことがある。
その結果は全体の七三パーセントが一列土間型の間取りだった。
つまり、間口が三間半ほどしかなく、六畳ほどの部屋が一列に三室か四室と細長い土間が並ぶ形式だった、という。
京都の町家はよくウナギの寝床に例えられるが、長尾さん宅は二列土間型だから、さしづめウナギのダブルベッドと呼んでいい広さといえる。
今回の改造は土間部分にガレージを設けて成功しているが、一列土間型だったら、玄関とガレージが重なってしまい、この解決は難しかったと思われる。