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2010年09月 アーカイブ

人に感染するペットの病気 5

数多くあるペットの病気のなかでも、ここで人畜共通伝染病をとくに取り上げたのは、せっかく動物を手元においてかわいがっても、その動物から飼い主や周辺にいる人たちが病気をうつされるようなことがあっては、愛がんする意味がまったく失われてしまうからなのです。


ペットがいまわしい病気、それも運の悪いときには死にいたる病気の媒介をするようなことになっては、動物愛護どころではありません。


ペットにとっても、飼い主である人にとっても、不幸このうえないことになってしまいます。


生命の尊さはペットも人も同じ。


人畜共通伝染病は、これまでに120種類以上が確認されており、このうち公衆衛生上重要なものにかぎると、およそ50種類があげられます。


そこで、このうちから、さらに人にうつる機会の比較的多い病気、悪くすれば死亡したり後遺症が残ったりするおそれのあるペットの病気を紹介し、そうした病気を未然に防ぐにはどうしたらよいか、をお話したいと思います。

人に感染するペットの病気 6

わたしは、飼い主とペットとの関係は、強者が弱者に対するというものではなく、お互いの信頼関係のうえに成り立つのが正しいあり方だと考えます。


人間の生命は、かけがえのない貴重なものであることは、だれしもが認めるでしょう。


同時に、同じ地球上で時間・空間を共有する動物であるペットの生命も、かけがえのないもののはずです。


そうだとすれば、ペットは正しい飼い方をして、お互いが被害者となったり、あるいは不幸にして加害者となったりする愚は避けるのが人間の知恵というものではないでしょうか。


動物でも植物でも、伝染性の病気や害虫が広がると、数の少なくなった動植物では種の保存上の危機にさらされます。


また、飼育・栽培している動植物の場合は、経済上の大損失をこうむる事態にもなりかねません。


そこで、こうした病害虫の発生を抑えるためには、国内で万全の防疫対策をとる一方、病原体などが外国から持ち込まれるのを阻止する対策を講じることがひじょうに重要になってきます。


現在輸出入される家畜については、動物が積み出されたり運びこまれてくる海空港で、病原体をもった動物の出入りを防ぐために、動物検疫が行われています。


人間の場合、入国のさいには簡単な健康チェックがなされていますが、動物についてはもっときびしい検疫が行われているのです。

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