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2010年08月 アーカイブ

人に感染するペットの病気 3

人畜共通伝染病というのは、人と動物との間に共通な伝染病のことです。


これはもともとは動物の病気で、それが二次的に人にも感染するものを指してこう呼んでいます。


1958(昭和33)年にスウェーデンのストックホルムで開かれた世界保健機関(WHO)と世界食糧農業機関(FAO)共済の人畜共通伝染病に関する専門委員会では、


「脊椎動物と人との間に自然に移行しうるすべての病気または感染を指す」


・・・と定義されています。


人畜共通伝染病のなかには、狂犬病のように、発病したイヌなどに人がかまれると、嚥傷(かみ傷)から侵入した狂犬病ウイルスに中枢神経がおかされ、イヌばかりでなく人の方も発病すれば100%死にいたるという、怖い病気が含まれています。


公衆衛生上無視できないものがたくさんあります。


発病すると死の危険もある人畜共通伝染病は、狂犬病のほかにもBウイルス病、ラッサ熱、オウム病、紅斑熱、レプトスピラ病、リーシマニア病、シャーガス病、包虫病などいろいろ知られています。

人に感染するペットの病気 4

人畜共通伝染病といっても、病気の現れ方はさまざまです。


狂犬病のように人にとってもペットにとっても致命的な病気もあれば、包虫病やシャーガス病のようにペットはほとんど無症状なのに、うつされた人の方はしばしば死亡するという飼い主にとってははなはだ迷惑な病気もあります。


もちろん、逆にペットにとっては重い病気でも、人はごく軽い症状で済んでしまう場合もあります。


このように、人畜共通伝染病では、ある動物と他の動物、動物と人とでは、同じ病原体に感染しても現れる症状が違うという病気が少なくありません。


病原体は、ウイルス、リケッチア、クラミディア、細菌、かび、寄生虫などいろいろあります。


(注)

・ウイルス・・・核酸とたんぱく質からなり、光学顕微鏡ではみえない小さいもの。


宿主の細胞でしか増殖できない。


・リケッチア・・・日細菌とウイルスの中間の大きさで、桿(かん)球状または多形性。


細胞内で発育し、人工培地では発育できない。光学顕微鏡でみえる。


・クラミディア・・・大きさその他はリケッチアに似ている。


細胞内寄生で、封入体をつくる。人工培地では発育しない。細菌とリケッチアの中間。

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