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2010年07月 アーカイブ

人に感染するペットの病気

私たち人間が病気にかかるように、イヌやネコや小鳥などのペットも、いろいろな病気にかかります。


病気の種類も、人間と同じように糖尿病や良性・悪性の腫瘍から、あっという間にまん延する伝染病まで、実に多種多様です。


こうしたペットの病気のうち、伝染する病気だけをかぞえあげても、相当な数にのぼります。


たとえば、イヌがかかる伝染病を考えてみましょう。


比較的死ぬ率も高く、一般にもよく知られた伝染病として、ジステンパーがあげられます。


このほか、狂犬病、犬伝染性肝炎、レプトスピラ病、ブルセラ病、皮膚真菌病など、ウイルスや細菌、あるいはかびなどの感染によって起こるイヌの病気は、たくさんあります。


うつる病気ということから考えると、寄生虫が原因して起こる病気も、広い意味で伝染病のなかに含めることができます。


アメーバ赤痢、トキソプラズマ病のように原虫によるもの、包虫病のように条虫によるものなど、いろいろあります。

(注)原虫・・・原生動物とも呼ばれる、単細胞生物で、病原性のものが少なくない。


アメーバ赤痢やトキソプラズマ病のほか、マラリアや睡眠病の病原体も原虫である。


条虫=総称してサナダムシとも呼ぶ節がたくさんある扁平なムシ。


脊椎(せきつい)動物の消化器官に寄生し、いろいろな障害を起こす。

人に感染するペットの病気 2

イヌがかかる伝染病は、このようにたくさんあります。


これらのなかで、たとえば犬アデノウイルスⅠ型の感染による犬伝染性肝炎は、イヌとかキツネ(キツネではキツネ脳炎という)のようなイヌ科の動物が主としてかかる病気です。


他の動物の場合は、実験感染の例はあっても、自然にウイルスの"洗礼"を受けて発病することはまずないといわれています。


ところが、やはりウイルスの感染によって引き起こされる伝染病でも、狂犬病はイヌ、キツネ、オオカミといったイヌ科の動物だけでなく、ネコ、ウサギ、ネズミ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サル、コゥモリなど、ほ乳類の動物に広く自然感染のみられる点が犬伝染性肝炎との大きなちがいです。


私たち人間もほ乳類に属しているわけで、狂犬病はうつります。


実際に今日でも世界中で毎年数千人の人が、狂犬病のために死亡しているとみられています。


動物たちがかかる病気のうちで、この狂犬病のように人にもうつる伝染性疾患のことを、とくに「人畜(獣)共通伝染病」、あるいは「人畜(獣)共通感染症」と呼んで、他の伝染病とは区別しています。

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